1月20日と2月18日にワークショップを開催し、
「食用プラスチック」を議論しました。

笠工化学研究部
岐阜県立岐阜工業高等学校

■応募時のアイデアタイトル

「食用プラスチック」でプラスチックごみがゼロに!

■応募時のアイデア

便利で使いやすいプラスチックは、現代社会に必要不可欠な素材である。しかし、プラスチックごみの大量排出という課題も同時に存在する。「廃棄されているものから新たな価値を!」を研究テーマに掲げる笠工化学研究部では、プラスチックに「食用」という新たな価値を与えることを検討、使用後には食料資源にもなり得る。貧困にあえぐ子どもが大人になることができ、 海洋プラスチックによって海の生物が命を奪われない世界にしたい。

■協力企業

グンゼ株式会社
地域産業である蚕糸業の振興を目的に設立。以来、「人間尊重」「優良品の生産」「共存共栄」を経営理念とし、時代のニーズに合わせた事業を展開。現在、循環型社会の構築を目指し、プラスチックの減量化・再利用を推進している。

■ワークショップ1回目の内容

人体に無害な「食用プラスチック」の実現を目指すことから、グンゼ(株)の取り組みである「体内で吸収される糸」について多くの関心が寄せられました。「どこの」「誰に」食用プラスチックを届けるのか、固定概念にとらわれずにアイデアを見つめ直しました。

オンラインでのワークショップの様子

ワークショップ1回目のグラフィックレコーディング

■ワークショップ2回目の内容

食用プラスチックから水へ、岐阜から世界へ、課題を明確にしつつアイデアを広げました。プラスチックを加工して分解できる、よりよい社会を目指して、引き続き技術の検証を進めていきます。

ワークショップ2回目の様子(オンライン)

ワークショップ2回目のグラフィックレコーディング

■参加生徒の声

ワークショップを終えての感想は?
これまでの流れを振り返ったり、様々な質問をいただいてそれに答えたりすることで、目標を明確にすることができた。今後につながる良いワークショップになったと感じている。

今後ブラッシュアップしていきたいポイントは?
ワークショップを通して、食べることにこだわらず水にして循環させる、世界にも目を向けるなど新たなアイデアが出たので付け加えていきたい。議論を重ねることで、あやふやだった部分を具体的にブラッシュアップしていくことができると考えている。

■協力企業からのコメント

高校生の豊かな発想と正しい知見が結びつくことで、大人では考えつかないようなアイデアが出て素晴らしいと感じた。今後もチームが描いた理想の未来を貫いて、世界の方々と対話することで賛同者(ファン)を増やしてほしい。