世界からたくさんの人が集まる「未来の大阪」について
最優秀賞
高畑 優 さん
「国際都市Osaka」
僕は、万博に集まった各国の人々により大阪の良さが世界に広まり、未来の大阪は世界中の人々が集う国際都市になると考えます。なぜなら、空飛ぶくるまや自動翻訳システムなど、新しい技術の開発にチャレンジしているし、新しいエネルギーの可能性も模索しているからです。また、世界中の人が集うには言葉の壁が解決すれば良いというものではなく、異文化に対する差別や偏見のない理解も必要です。新技術の開発実用化はもちろん大阪でなくても可能ですが、相手を尊重する精神がなければ、自由にアイデアを出し、話し合うことはできません。大阪にはもともと、良いものを取り入れてごちゃまぜにし、新しいものを生み出す文化があるため、大阪に集う人々はお互いに尊重しながら新しいアイデアを出し合い国際都市を共に創造することができます。僕たちは、チーズやキムチ、アンチョビやカレーも入れてたこやきパーティーをするとより美味しくより楽しいことを知っています。
世界中の人々が集い、国籍を気にすることなく楽しむ街に大阪はなるでしょう。ユニバーサルスタジオジャパン、海遊館、大阪城、インテックス大阪、とても一回の来日で収まる楽しさではなく、そして、一九七〇年と二〇二五年の二つの万博跡地が、様々な文化が融合するからこそ刺激と共に「なつかしさ」もあわせもつ皆の故郷になり、大阪は世界人類の「ただいま」の場所となると考えます。世界中の人々が集えば、きっとトラブルも起きてしまうでしょう。しかしそんなときこそ大阪府民の「おせっかい」が最強です。たとえ自動翻訳システムが故障してしまっても、僕たちは身振り手振りを使って変わらぬ笑顔で言うでしょう。
「兄ちゃん姉ちゃんどしたんや? なんば行きたいん? ほな、ついてきー 」
僕は、大阪が変わらぬ優しさを持ち皆の帰る場所である国際都市になると考えます。
審査員講評
新しい技術の開発や、相手を尊重する精神など、様々な具体例をもとにして、国際都市としての大阪が書かれており、先を読みたくなる作品構成となっている。「大阪の持つ良いものを取り入れてごちゃまぜにし、新しいものを生み出す文化」と未来の大阪がうまく描かれている。
優秀賞
竹本 宇志 さん
「僕が考える「未来の大阪」について」
僕は、世界からたくさんの人が集まる「未来の大阪」についての考えを発表します。
僕が考える「未来の大阪」は、今よりもにぎやかになってとてもおもしろくなると思います。
それは、外国人に大阪の知恵と技術が認められ、おとずれる人が増えると思うからです。外国人がエキスポに来て「会場が広くて、いろんな会社が考える未来の社会がすごい!」と思ったりこうふんしたりすると思います。例えば、エキスポが考える走行中給電できるEVバスは、エコです。次世代の空飛ぶ車は、陸でも走れるし、空も飛べるから便利です。言葉の壁を越えた未来のコミュニケーションの自動翻訳システムは外国の言葉がわからなくても伝わるから便利です。
それ以外にも、それぞれの会社が考える未来社会のパビリオンの知恵と技術がたくさん詰まっています。
このように、便利なものや技術がたくさん詰まった建物があるため、世界からたくさんの人が集まる「未来の大阪」になると思います。「未来の大阪」はたくさんの人でにぎわう、誰もが行きたくなったり、住みたくなる街になると思います。
審査員講評
テーマ内容及びEVバスや空飛ぶクルマ、自動翻訳システムなど、実用化に向けて研究が進んでいる最新の技術を理解した上で、その技術が生かされた、誰もが住みたくなる未来の大阪について具体的に表現されている。
原田 晴海 さん
「私たちの未来の大阪」
私は15年先の未来の大阪について考えました。難波から淀屋橋まで、3kmに渡って御堂筋はフルモール化され、歩行者天国になっています。様々な国から、いろいろな世代の人たちがたくさん訪れ、とても賑やかです。専用のアプリで全て決済されるので、とても便利です。誰でも使える分かりやすいシステムが人気です。軽量のネックスピーカータイプのデバイスが自動翻訳するので、外国の人とも自由に会話することが出来ます。
天候の変化を察知して、可動式のルーフが作動します。空気清浄システムで感染症も防ぎます。熱センサーが歩いている人の体温を察知して、自動で調整する仕組みです。
疲れて休憩したいときには、設置された休憩スペースを利用します。特に人気があるのは足湯エリアです。夏は冷たく、冬は熱い、春と秋には、温かいお湯が楽しめます。
ご飯が食べたくなった時やガイドをしてもらいたい時には、スマホのアプリで飛行型AIロボットを呼ぶことが出来ます。ロボットは役割に応じて色分けされています。白と赤が緊急、緑はガイド、黄色は食べ物の注文、橙色は食べ物の搬送です。青色は荷物の運送、桃色はいろいろな相談に応じてくれます。利用者はスマホに入れた専用アプリで好きなロボットを呼ぶことが出来ます。食事の注文は、黄色のロボットと会話をすることで、食の好みを伝え、またロボットの中に手を入れて健康チェックすることで決定します。ロボットが情報をセンターへ伝えて、センター内で人とロボットが協力して、料理を作ります。搬送ロボット内部は常に保温されているので、出来立てをそのまま、食べることが出来ます。また健康チェックも同時に行えるのでとても人気のシステムです。
人と情報が集まり、新しいビジネスチャンスが生まれる街「大阪」はメガリージョンとして、世界へ情報を発信し、ますます発展していくことでしょう。
審査員講評
現状や課題を理解した上で、それらの解決策として、フルモール化された街や、自動翻訳のネックスピーカー、空気清浄システムなど、最新の技術を使ったわくわくする未来の大阪を具体的に表現している。
佳作
田口 奈緒 さん
「つながる大阪の昔と未来」
私は自分の住んでいる町、大阪が大好きです。とくに、私の住む船場地区は、江戸時代には最先端の蘭学を学ぶ適塾があったり、上方文化の中心地で、世界的な町人学者の山片蟠桃もいました。実は、大阪は江戸時代の鎖国をしていた時から世界のことを知ろうとしていた最新の都市だったと思っています。
もうひとつ、大阪の好きなところは、川がたくさん流れているところです。私はのんびり川をながめているのが大好きです。川ではたくさんの船が行きかっていて、最近では海外の方も船に乗って、手をふってくれます。
来年の関西万博では、空飛ぶクルマなどの未来の技術を体験できると知りました。未来の大阪は、色々な国の人といっしょに、最先端のことを学べて、流れている川の上を船だけではなくて、空飛ぶクルマで移動できて、大阪城や通天閣を空から見下ろせたら楽しいだろうなと思います。また、川の上にレストランやお店があって、そこで買い物をしたり色々な国の人と、お好み焼きやたこ焼きを食べられたらいいなと思います。江戸時代は、大阪で世界の最先端のことを学んでいたけれど、今度は世界中の人々が、新しいことを学びに大阪へ来てくれるようにしたいです。
そんな未来の大阪になれば、江戸時代、大阪で新しいことを学んでいた人々もきっと喜んでくれると思うし、昔の人への恩返しになると思います。
審査員講評
大阪の過去、現在から未来へ、大阪が育っていく流れが表現されている。大阪は、江戸時代から世界に目を向けていた最新の都市であったこと、川がたくさん流れていることなど、大阪の良いところと、空飛ぶクルマなど最新の技術を融合させるという視点もよかった。
村尾 嶺花 さん
「いっしょに行こうな未来の大阪」
皆さんは、未来の大阪を想像したことはありますか?私は、この作文を書くことで、成長を遂げた未来の大阪を考えてみました。
まずは、チャレンジ精神の強い大阪です。大阪府民は、どんなことでも受け入れられる素直な心、誰にでも平等に接する広い心、何でもチャレンジできる強い精神が抜群にあると思います。私が通う小学校では、学年ごとの合言葉があります。私は145期生なので「1(いっぱいチャレンジ)4(失敗しても)5(ご機嫌)」というのを入学時に先生がつけてくれました。私が入学した頃は、コロナの感染が拡大していました。こんな時だからこそ、この言葉をつけてくれたのだと思います。この言葉はまるで大阪の未来のようです。この言葉のように、みんなでチャレンジ、失敗してもみんなで立ち直る大阪を想像しました。
次は、外国の人に優しい大阪です。その一つが空港です。空港は外国の人が訪れ最初に降り着く場所です。この空港は、混雑の少ない、分かりやすい、大阪のどこにでもすぐに行ける空港です。これが出来るのは空中です。空中に空港を作って、行きたい場所に行ける長いエレベーターで降ります。そうすれば、外国の人は簡単に、行きたい大阪の場所に行け、何より大阪の街を見渡せます。そして、大阪府民は騒音に悩まされることもありません。最後に、ロボットも活躍します。私の学校の近くには、タクシー乗り場がありますが、そこにはいつも長蛇の列です。これは、運転手さんが不足していることが原因です。もしロボット運転タクシーがあれば、待つ時間も減り、外国の人も楽しく過ごせると思いました。でも、注意しなければならないことがあります。それは、心からのお持て成しの気持ちがないことです。だから、大阪府民の心も大切にし、ロボットにも頼ると、外国の人も楽しく大阪で過ごすことが出来ると思いました。
これが私の考えた成長を遂げた3つの未来の大阪です。みなさんも考えてみてください。
審査員講評
大阪愛にあふれ、大阪の特徴をとらえた内容となっている。万博の技術を活用して、身近な課題を解決し、成長を遂げた未来の大阪がしっかりと表現されている。
三岡 優 さん
「未来は今の延長線上」
みなさんは、未来の大阪はどうなっていると思うでしょうか。乗り物は、食べものは、仕事はどうなっているのでしょうか。ぼくは、その未来の大阪について考えてみました。
まず二千二十五年には大阪で万博があります。それには海外の方も来るでしょう。だから、国際的な交流の場がふえ、さらにそのための自動ほん訳システムなども発展するのではないでしょうか。
また、人が増えるので、交通インフラも改善されるのでしょうか。たとえば、無人バスや、ドローン型の乗り物などです。それが出来れば人件費がかからなくなり、じゅうたいも起きにくくなるでしょう。
しかし、それには多くの問題が残っています。たとえば、事故が起きる直前、または事故が起きてしまった後、乗客の命と相手の命、どちらをとるのか、責任はだれに行くのか。それ以前にAIに免許を与えてしまって良いのだろうか、というような問題があります。
さて、大阪といえば工業地帯が有名です。しかし、それは大阪が海に面していることの裏づけでもあります。さらに、大阪は海ばつも低いので津波の影響はとてつもないものです。だから、大阪では地震をプレートの力のかかり方や、周期などから地震をある程度予測出来る技術なども出来るのではないでしょうか。
このように、未来は色々と考えられるのですが、そのために一つ解決しないといけない問題があります。それは環境の問題です。大阪にはゴミが多すぎ、緑が少なすぎるのです。だからこのままでは未来どころの話ではありません。解決策は生分解性プラスチックの使用などあるでしょうが、これでもたりないでしょう。もうそれでは追いつきません。
しかし、だからこそ我々の世代が、新しい方法を見つけ、実行にうつすという積極的な行動で、未来を守っていかないといけないと私は思います。
審査員講評
現在の環境問題や災害対策という課題を認識し、自分の世代が実行に移すことで未来を守っていかねばならないと提案する等、自分事として捉えて未来の大阪を作っていくという姿勢が見られる。万博を契機とした便利な未来も具体的に表現されている。