あなたが考える、「未来の大阪」や「未来のくらし」について
最優秀賞
藤岡 奈央 さん
「みらいのくらしについて」
いま、わたしがすんでいるのは30ねんごのみらいのせかいです。わたしもすっかり、いちにんまえのおとなになりました。
ちいさいころゆめだったパテシエになってたくさんのおかしをつくっています。
みらいのせかいでは、くるまはそらをとんでいて、そのおかげで、もりや、はやしがふえて、みんながあるくところには、もりのアーケードができて、しぜんがたくさんあります。むかしより、しぜんがふえて、すずしいです。
わたしがすんでいるおおさかは、どんなひとともなかよくなれるので、がいこくからもたくさんひとがくるばしょになりました。
きょうも、わたしのケーキやに、おきゃくさんがきました。うっているのは、ひとのかたちをしたロボットです。かいものにくるおきゃくさんもロボットです。じつは、おきゃくさんが、とおくから、ロボットのそうさをして、かいにきてくれます。おみせにあるでんわもらくちんです。じぶんのおもったことを、こえにだしてくれるきかいなので、おかしをつくりながら、おきゃくさんとおはなしができます。ひとができないところをロボットが、かつやくしてくれるので、みんなすごいたすかっています。
わたしのおばあちゃんだって、あしこしがよわくても、ロボットにおねがいすれば、いえにいても、かいものも、でんわもできます。うんどうしたいときは、いえのなかであるくだけで、いろんなけしきがみれたり、いろんなひととも、かんたんにおはなしができます。
みらいのいまは、とってもたのしいです。ひとと、ロボットがなかよしで、がいこくのひととも、すぐになかよくなれます。これからも、わたしのつくったケーキでみんなをしあわせにしたいし、おおさかでたのしく、いきいきとくらしていきたいです。
審査員講評
テーマの内容をしっかり理解した上で、「30年後の未来」や「パテシエ」という自分の夢を表現しており、ストレートに思いが伝わってくる。
大阪の「どんな人とも仲良くなれる」という良さと、ロボットが活躍する万博後の未来の大阪を重ねるなど、具体的に表現されている。
優秀賞
永安寺 悠 さん
「未来の大さか」
未来の大さかは、みんななかよくくらしているかな。みんながニコニコしながらすごせていたらうれしいです。
五十年後や百年後の未来をそうぞうした時さいしょに思いうかんだのは、AIがさらにしん化していることです。人間よりはるかにかしこくなっていると思うので、きっと家事をお助けしてくれるロボットもふえると思います。おつかいに行ってくれるロボットや子どもねかしつけてくれるロボット、べん強を手伝ってくれるロボット、さみしくなった時になぐさめてくれるロボット。でも、なにもかもAIにまかせすぎてしまうと、人間はだめになってしまうかもしれません。そうならないために、わたしたち人間もどりょくすることがひつようです。人間とロボットがおたがい助け合って、新しいものを開発できるとよりよい未来につながると思います。
未来の大さかをそうぞうした時にうかんだことは二つあります。
一つ目は、たこやきにたこが入っているかな、と心配になりました。地きゅう温だん化がすすんでたこが海の中で住めなくなってしまわないかも不安だけど、大さかの名物がたこやきのままのこっているかも気になります。新しい名物ができるのも楽しみだけれど、やっぱりたこやきはのこっていてほしいです。
二つ目は、かん西べんがなくなっていないか、ということです。いろんな国の人が大さかにあつまって、それぞれの国の言葉で話しているのはすごいと思うし、日本語を話しているのもうれしいけれど、かん西べんはのこっていてほしいです。いつも使っている言葉があると、ほっとします。自分の言葉があるということは、安心できることだと思います。
未来の大さかは、明るく元気な町だとうれしいです。人間や生き物、しぜんみんながよろこびあいながらすごせる日がくるのが楽しみです。
審査員講評
テーマの内容をしっかりと理解した上で、現状や課題に触れつつ、高い創造力で50年後や100年後の理想の未来について、AIやロボットが身近な存在となり、人間と共存するという視点から表現されている。
増田 晃己 さん
「未来がたベレーぼうを使って楽しい未来にしたい」
もし、ぼくが未来に行けたら、「未来がたベレーぼう」という商品を開発したいです。この未来がたベレーぼうとは、まず、ベレーぼうをかぶり、目をつぶって頭の中でほしいものをそうぞうします。それからすぐにじょうほうセンターにそうぞうしたことがつながり、そこではたらくロボットがほしいものがあるお店からとりよせてくれます。そして空とぶ車ではこんでくれます。もし、この世界にないものは4D化されてはこばれます。
なぜ、このような商品を開発したいのかというと、前に妹がねつをだした時、母がこまっていたことがきっかけです。夜おそくて、びょういんは開いておらず、薬局が開いていたけれど、あまりやくに立たなかったことがありました。その時にこのベレーぼうがあれば、すぐにとどくし、なおる薬が手に入るから、妹もすぐによくなっただろうと思いました。
ぼくのそうぞうする未来は、「いつも明るく、楽しいまちでワクワクしながらくらしている」です。だから、このベレーぼうを使ってこまった人がえ顔になってほしいです。そのために今自分ができることは、少しずつこまっている人やお年よりの人たちの助けになることです。その中で、どのようなことにこまっているのかも、もっと知っていきたいと思います。
未来のくらしについて考えることができて大阪・関西万ぱくに、感しゃの気持ちでいっぱいです。自分のそうぞうする未来がげんじつになるように、今できることを心から楽しんでけいけんしていこうと思います。
審査員講評
「未来がたベレーぼう」を開発した理由が、自分の体験をもとにして明確に書かれている。また、人々にどんな良さがもたらされるか、そのために今の自分がどうすればよいか、という点に触れつつ、わくわくする未来が具体的に表現されている。
佳作
中村 栄翔 さん
「三十年後の大阪」
ぼくは、大阪が大すきだ。おいしいものがたくさんあるし、汗がたきみたいになるくらい友だちとあそびまくった後も、すずしい教室でじゅぎょうができるし、毎日たのしい。
でも、パパやママが子どものころは、教室にクーラーなんてなかったし、バスの中やレストランでタバコをすう人がたくさんいたし、ゴミの分別だってなかった、ってきいて、めちゃくちゃびっくりした。今までの三十年で大阪はものすごくかわった、てことだ。だったら、これから三十年たった未来も、同じくらいものすごくかわるんじゃないかな、と思って、ぼくは、わくわくしている。
未来の大阪では、ノーベルしょうをとる人がたくさんいると思う。大阪万ぱくに行って、いろんな国のパビリオンを見たら、みんなどんどんアイディアがわいてくるし、自分でもやってみたくなると思う。そうしたら、たくさんべん強して、けんきゅうにむ中になった人が、むずかしいびょう気のくすりをはつ明したりして、ノーベルしょうをとったりできるんだ。
それから、わるいことをしてけいさつにつかまる人は、今よりずっと少なくなる。今は、夏はすごくあついし、イライラしてほかの人のことを考えられなくなってわるいことをしてしまう人もいると思う。けど、未来の大阪では、すごいぎじゅつで夏は今よりすずしくなってるから、あつくてイライラしちゃう人なんていない。それから、道や川がよごれてると、いやなきもちになってわるいことをしちゃう人もいるかもしれないけど、未来では、道も川もじどうでピカピカだから、きれいなまちで、みんな気分がうきうきして、わるいことなんてしなくなっちゃう。
きっと、未来の大阪は、もっともっとよくなるから、ぼくの子どもも、大阪が大すきになるよ。
審査員講評
「大阪が大すきだ」という冒頭の一文が印象的である。30年前と現在の大阪を比較して、そこから未来の大阪を想像し、研究や環境、まちづくりなど複数の視点から明確に書かれている。
山田 篤杜 さん
「大阪のおばちゃんAI」
ぼくが大阪にひっこして一年くらいたったとき、心に残っている出来ごとがあります。それは、ぼくが雨の日に駅で折りたたみがさがたためなくて一人で困っていたら、知らないおばあさんがたのんでないのにたたんでくれたことです。ぼくはびっくりしたけど、ほっとしました。もしぼくに誰かを助けたい気持ちがあっても、声をかけるのはためらってしまうと思います。家族や知り合いじゃない人にいつでも親切にできるのはすごいと思うし、大阪のおばちゃんやおじちゃんのいいところです。
これからの未来の生活にはAIやロボットなどが今よりたくさん使われるみたいです。ぼくは大阪で使われるAIには大阪のおばちゃんたちの親切でおせっかいなところを学習させてほしいです。そうすればより人の役に立つAIき能ができると思います。人のことをよく見ていて困っている人のことをほっておけない文化は日本だけでなく世界の人々もおどろいてくれるはずです。
2025年には大阪で万博がかいさいされます。万博会場には日本中、世界中から人が集まってきますが、困っている人がいたら、
「どないしたん?」
と大阪のおばちゃんやおじちゃんが聞いてくれるかもしれません。そんな大阪の人たちの親切な心が大阪から日本、日本から万博にきた世界の人、万博に来た世界の人から万博に来てない人へと広がってくれたらいいなあと思います。
審査員講評
大阪に引っ越してきた自分の体験談から始まり、読み手が引き込まれるような作品構成になっている。生活に密着した観点で、大阪の人当たりの良さやあたたかさとAIとを組み合わせると、未来の大阪がもっとよくなるいう発想がおもしろい。
大道 陽翔 さん
「未来の大阪」
ぼくの住んでいる天王寺区は、たくさんのお寺があるので、たくさんの外国人かん光客でにぎわっています。みんなスマホを持って、お店やメニューを見たりしています。ぼくのお父さんが働いているお店にも、外国人がたくさん来ます。お父さんは英語のメニューを用意したり、スマホのアプリを使って、話した日本語を英語になおして話したりしています。楽しいけど、時々うまく通じず大変な時もあるそうです。
そこで、目に見える日本語や話す言葉がその人の母国語に変わるゴーグルやめがねがあればいいなと考えました。これを使えば、おたがいに困ることなく話すことができます。それに、スマホを見ながら歩かなくてすむので、人とぶつかる心配もなくなります。さらに、このゴーグルを大阪に来た外国人にむりょうでかし出してあげれば、今よりもっと大阪に来たい外国人がふえると思います。
未来の大阪は、こうしたぎじゅつで、もっと便りで楽しい町になると思います。外国人かん光客も増え、いろいろな文化が交じり合って、大阪はもっとみ力的な場所になるでしょう。未来の大阪が楽しみです。
審査員講評
自身の、外国人観光客が日本語が分からず不便を感じた体験を踏まえて、「日本語が母国語に変わるゴーグル」を提案し、未来の大阪を想像している。発想が斬新で、創造力をもった表現ができている。